不確定要素と賭け

では続いて魅力その2〜
あ、うん
それは賭けをするところね
描け麻雀ね。あたいの好きなお題で上手い絵を描いてもらったらすごい嬉しい気分になるよ
私はやっぱお金のほうが嬉しいなあ
まぁそれはおいておいて
麻雀は一打一打の打牌が賭けなのよ
他のゲームは違うっけ?
そういうゲームも多いけど、程度の比較でね。確定してることが少なく、偶然に強く左右されるゲームなのよ
たとえば?
将棋でいうと駒を取るときにサイコロを振って出目によってどっちがとられる方か決まるくらい
すごくつまらなそうな感じに聞こえるんだけど
…二人でやるゲームに例えるのはちょっと適切じゃなかったわね
そうなんだ
多人数でやるゲームは構造的宿命として運の要素を内に持つわ
なんで?実力ゲーでいいじゃん
ほんとにそう思う?
無いならあたいが作って流行らせようかな
それは無理よ
あたいならできるよ!
チルノじゃなくてもできないのよ
もし多人数で運の要素の無いゲームがあるとするわよ。普通にゲームが終わったら一番上手いプレイヤーが勝っちゃうよね
それでいいじゃん
そうなると困るから他のプレイヤーは手を組んで上手いプレイヤーをつぶすんじゃないかな
ふむふむ
それなら誰が勝つのかしら
誰だろ?
マークのされ方、展開次第よね。交渉できるゲームはその要素も大きくなるけど、やはり運の要素からフリーにはなれないわ
なるほど
で麻雀はことさら運ゲー度が高いと。
山がわからない。ツモがわからない。相手の手牌も透き通ってないし、今の局も数巡後の展開さえも定かじゃない
レティもわからないんだね
ほとんどね。もちろん他のプレイヤーから見ても同じよ
でもそれでいいのよ。手牌・河・副露された牌・状況・相手のキズ…そんなあくまで間接的な情報を読み取って、それを元に自分が最も有利となれるよう、「わからないもの」に対して賭けを行うの。プレイヤーそれぞれが固有の知識や経験に基づいてね
もうちょっと一文を短くしてよ〜
つまり、それぞれ工夫してわからないことに対処するゲームなの
なんだか難しそう……
わかってることにさえ正しく対処するのは簡単じゃないからね。でも慣れれば思ってるより疲れずに色々できるようになるわよ〜
あたい、がんばるよ!
でもどうやるんだろ
その方法に個性が出るし、自分だけのシステム(雀風)を作る楽しみがあるのよ
よし、不確定要素も全部凍らせつくしてやる。あたいが最強のシステム(スペルカード)を作るぞー!
しっかりはげんでね
でもそういうのはまず基本ができてからでいいのよ〜
じゃあ早く基本を教えてよ
え〜やるの〜
なんでやりたくなさそうなのさ
もうちょっと後でね
いつになるのかなあ